ジャニーズ事務所を辞めた、という事実がちゃんと公になってよかった。それは間違いなく。
彼らは全員、“バックダンサー”としてのジャニーズJr.の枠に留まらない活躍をしたのだから。風が吹くように気づいたら消えてなくなるなんて、ありえないこと。
先輩方のバックでたくさん活躍したと書かれて、ねぎらってもらって、形だけでも円満退所の道に進めて、とてもよかったと思うのです。
だって、顕嵐くんはジャニーズに憧れてジャニーズに入っているから。
ジャニーズが大好きだったから、ケンカ別れなんてしてほしくなかった。
(内実はさておき、表向きは、ね)
松本潤に憧れてその門を叩き、「モテることが仕事」だと言い切り、幾度となくジャニーさんへの感謝を述べてきた彼。
ジャニーズJr.として生きることが、憧れの先輩が歩いた道が、事務所の仲間が、好きで好きでたまらなかったはずです。
一方で、好きだからこそ悩んだこと、苦しんだこと。悔しかったこと。私には想像も及ばないほどの思いがあったでしょう。
でも、彼はそこで潰れる人ではなかった。嫉妬も憂いも、誇りに変えて歩み続けました。
さらに言えば、歌もダンスもビジュアルも演技も、最も秀でた存在ではなかったと思います。それでも、彼は自信を失うことはありませんでした。
「やりたい」「やる」「できる」を積み重ねて、時に危うさを見せながらも、そのすべてをアイドルとしての自分の中に取り込んでいた。
そこには、自分の「好き」と向き合い続けた強さと、アイドルとしての誇りがあったと思うのです。
ジャPAニーズHi、Travis Japan、Travis Jr.、Sexy boys、Love-tune。
息つく間もないほど踊る“舞台班”で、単独公演にWSが入るほどの第一線で、反撃の狼煙を上げる新グループの新メンバーとして。アイドルとして異なる場所で異なる輝きを見せ続けたあなたには、たくさんの味方がいました。
一時代の中でジャニーズJr.にあまりある活躍をした人でした。アンチの少なさに歯噛みするほど、愛されていた人でした。
この先も様々な折に、あなたのことを思い出す人がたくさんいます。
波乱万丈の7777日、この道を歩んだことを、きっとキミは後悔していないでしょう。
ラッキーセブンにくっついたもう一つは、最後の仲間の数と同じ数字。
Othersideのハンドサイン、天高く伸ばした小さな手と同じ数字。
阿部顕嵐くん。7777日間、元気に生きてくれてありがとう!この先もあなたの元に幸せが降り注ぎますように。