久しぶりに書きたい~~~~となった現場、本当にたのしかった!
とはいえ感想も明瞭なものとまでは言えず、上手く整理して書ける気がしないので、箇条書きのようなそうでないような。すでにまあまあ時間経ってるけど、思い出したら足していくかも。
「待つ」からはじまる
楽は3分くらい押して、バンドがチューニングをさらに1〜2分。その間、こたろーくんは目を瞑ったり天を見上げたり。顕嵐くんは客席を隅々まで見渡してた。ステージ上でただ待つだけの時間のすべてをそれに充てている姿を見るのはとても貴重で不思議な体験だったな
— くらげ (@_stomp_in) 2023年1月29日
待つのは焦れったいけど、ふたりがステージ上にいるのに開演をじりじりじりじり待って、ようやくふたりがゆっくり目を合わせてお芝居が始まるあの時間、あまりに贅沢で、それすら映画の中の時間の1ページと思えたので
— くらげ (@_stomp_in) 2023年1月29日
・初日初回、キャストがステージにが出てくるまで6分押し。楽は3分押し。そこからチューニングをじっくり1~2分。
その間、虎汰朗くんは目を閉じたり天井を見上げたりして役に入るように、ステージになじむように過ごしていて、顕嵐くんは客席を隅々まで、何往復も視線を滑らせて見ていた。普段ステージに出て1曲目(1場面目)で歌いながらやっていることを、ステージ上でただただそのためだけに時間を過ごしている姿を目にするのはあまりに新鮮で贅沢だった。
・そうしてチューニングが終わったら、2人が揃って上手を見て、下手を見て、そして2人で目を合わせて舞台が始まる。
・土曜マチネはオンタイムだったから意図したわけじゃないんだろうけど、開演の押しも含めて、あのじりじりじりじり待っている時間、からの2人の熱い視線が重なるところを見るとそれだけで血が滾るのがわかるくらいだった。
初日初回、2人の対比
・虎汰朗くん、さすがに上手すぎる。終始醍醐虎汰朗・オン・ステージとしか言えず、圧倒的だった。新海誠に選ばれた男は違う。
・そしてそこに食らいつく顕嵐くんが新鮮で良かったな~~~初日は明らかに緊張していて、なんだかんだ台本を持つ手は震えていた。
・大きいステージで動きながらお芝居ができるわけじゃない。基本的にほとんどその場から動かないし、場面が変わっても出ずっぱり。変な言い方、逃げ場がない。ステージでの居方に迷っていたところがあった、ように思う。
・でも表情はとても楽しそうで、何かをつかもうと必死で、わくわくした。
・だからこそ、ああこれは、公演を重ねるごとに掴むやつだって思えたし、事実明らかに、見違えるほどにどんどん良くなった。魔女宅を思い出した、なんとなく。
・上手いに越したことはないし、ジャニーズから離れた今、昔以上にスキルをシビアに見られることもあるのかもしれないけど。上手くある必要はある意味ではなく、ただ彼が彼らしく考えて挑み、生きるところを見ているのがやっぱり私は好きなんだと実感しました。
お芝居好きなところとかわっていくさま
・初日は六芒星に触れていたのに、日曜の公演では触れなくなっていた。これはそこまで意味のある変更って感じはしなかったかなあ
・最初にプールに行ったシーンの「嘘だね!」「秘密ねえ…」、オリバーのお兄さんみと性的に見てるみを感じてとてもよかった
・バッハを弾くところのエリオの「おけ!」好き、かわいい
・ていうかバッハのシーン、映画はそこまで強く怒ってない印象だったしこんなことくらいで声大きくなる年上大学院生めっちゃ怖くない?と思ってこわかった
・キアラに対する声色、とろっとろでずるいぞ!
・ボロいフィアットに乗るところの2人の会話のテンポとテンション、かわいくていいよね
・でもここもめっちゃオリバー気短いやん…すぐ怒るやん…ってなった ツンデレとかいうレベル?
・池のシーンはさ、まあ 良いに決まってるよね
・体の使い方、表情、まなざし、どれもやわらかく輝いていて、「恋」って言葉を形にしたみたい
・顕嵐くんの良いところが急に立体化(物理)して迫ってくる
・キスシーン、目から光が失われていなかった、目は完全には閉じていなくてエリオを見つめていた、のだなあ
体に切なそうに触れるところ、オリバーの隠しきれない欲望と執着があふれ出ているようで、オリバーだ〜〜〜!とおもった()
— くらげ (@_stomp_in) 2023年1月29日
・足を持ち上げてのキスのシーン、日曜マチネは左手でお腹や腰、足に切なそうに触れていて、それがオリバーらしくてとてもよくて。
日曜ソワレは体に触れるのもそこそこにふくらはぎを持ち上げて、愛おしそうに触れて、そうして顔を近づけてキスをする前に、一度エリオの目を見てからキスするの、ずっっっっっっる………………となりました
・そういえばこのひと、ニュアンスの天才だった
・官能的な曲線
・そして夜のシーンも、あまりに、あまりに
・ドアを閉めて大きな音がしたあとの「シーッ!」がめっちゃかわいいしいい
・「しないよ、やめて」
・「君の名前で僕を呼んで 僕の名前で君を呼ぶ」
・このセリフが250億点満点ですごい これで他のところの瑕疵なんて全部ふっとぶくらい
・初日、パパの台詞がとにかく長くて長くて。この部分はちょっと技術がいるやつだな~と思っていたけど、公演を重ねるごとになじんでいったようで、よかったのだよ ほんとうに
・虎汰朗くんは毎公演最後に、ほんとうに置いていかれてしまったようにぐずぐずに泣いてしまう
・顕嵐くんはそんな彼を前に、水色のシャツを翻して去ってしまう。冬なのに。ちぐはぐでさみしいおわりだ
そのほか
・顕嵐くんの台本、ピンクの蛍光ペン引いてあった
・アルビコッカのくだり、初日死ぬほど必死で読んでてこっちまで汗かいた
・文献学の授業とったらあのひっかけ問題そんなさらっと回答できるの?
・「2〜3勝負してる」の読み方他になかった?w
・初日、ヘラルド・トリビューン言えてなさすぎた
映画と朗読劇とトークショー
トークショー、初日終わって放心状態のこたろーくんたぶん20文字くらいしか話してない😂冒頭から顕嵐くんに任せます!とパスされたひと、とてもしっかり丁寧にお話ししていてよかった、おつかれさま
— くらげ (@_stomp_in) 2023年1月27日
終わりの挨拶では顕嵐くんのが緊張の糸が切れてこたろーくんがゆっくりたくさんお話ししていて、そんな関係性も見ていて心地よかった
— くらげ (@_stomp_in) 2023年1月27日
・というか直前まであんなボロボロに泣いていた人に着替えの2〜3分で出てきて軽妙なトークをしろっていうのはまあ無理なんだよね…
・顕嵐くんはその辺りさすが、無茶振りとその場対応で概ねしのいできたジャニーズJr.なので、(消耗しているのは見て取れるけど)至って普通に、とてもていねいにしっかりと、よしひろさんと会話のキャッチボールができていた
今日は「映画では〜だけど舞台ではどうか?」みたいな質問が多くて、5周年イベとしてのアフトだし司会も映画畑の人だから仕方ないんだけど、特にこたろーくんは「リスペクトがあるからこそ映画と舞台は別物として考える」というスタンスなので全然上手く答えられなくて双方大変そうだった
— くらげ (@_stomp_in) 2023年1月29日
こたろーくんは初日時点で「台本もらってから映画見てない」って言い切ってるから映画何回も見てる顕嵐くんがその手の質問頑張って答えてたけど、原作と舞台を並べて語るのはおこがましい.5仕草が下手に身についてる分言葉選びすぎて訳わかんなくなっててこちらも大変そうだった
— くらげ (@_stomp_in) 2023年1月29日
結果最初の2つの質問は2人とも「わかんない」で終わり、そこから質問の方向性を2人自身の話に向けてよしひろさんはマジでおつかれさまでしたの気持ち…
— くらげ (@_stomp_in) 2023年1月29日
・最初から最後まで虎汰朗くんは全然喋らなくて、ああ…とても正直なひとなんだな…とおもいました(これは環境と文脈次第では大燃えするわ…というのも納得)
・初日の最後に至っては「朗読劇を見た余韻のまま帰ってほしかったんですけど…」などと口にしており、マジでそういうところ!
・今回に関しては各所もうちょっとやりようがあった気がしますが…と思っていたら、千秋楽トークショーで打たれた手が「急遽演出家を連れてくる」だったの面白かった
醍醐虎汰朗さん、昨日顕嵐くんの家に泊まってきたそうで会場が騒然としたのが本日マチネトークショーのハイライト
— くらげ (@_stomp_in) 2023年1月29日
こたろーくんが「久々にこの業界でできた友達」とか言うのをニコニコ聞いてたらサラッと泊まったとか言うのでよしひろさんも「は?」って言ってた そりゃ言うよね
— くらげ (@_stomp_in) 2023年1月29日
せこりょ、みずきくん、こたろーくんとお外の年下(せこりょは年上だけど)と短期間に異常な距離の縮まり方するの、前世では見られなかった光景で未だに慣れない。大人数現場ではあんなに友達つくれないのに一部の人間から「こんな友達初めて」みたいな重めの言葉を獲得して帰ってくるの、なんなんだ
— くらげ (@_stomp_in) 2023年1月29日
・稽古中ならわかるけど、公演期間中にっていうのがすごいよね……………
顕嵐くんはそこまで周囲に壁を作らないタイプだけど、たった3日間の公演期間中に家に泊めて、朝たぶんそこから一緒に出勤してくるっていう…そんなことあるんだ…この公演で…いやはやひっくりかえっちゃったよ…
2人が結ばれたシーンの音楽演奏で耳ちぎれそうなレベルのノイズが鳴って一時中断したんだけど、真っ暗な会場で全員が押し黙って固まってた中「ショッキングですね〜」「2人が結ばれたシーンこんな感じでしたっけ?」ってマイクもオフのまま口火を切った顕嵐くんもとてもとても好きな顕嵐くんでした
— くらげ (@_stomp_in) 2023年1月29日
こたろーくんは「びっくりしましたね、驚かせてしまってすみません」とずっと客席を気にしていて、2人とも誰よりも申し訳なさそうで
— くらげ (@_stomp_in) 2023年1月29日
ここ、口火を切ったのが顕嵐くんで、ちょっとおどけた顕嵐くんの声が聞こえて本当にほっとした 結構こわいノイズだったので…
大楽、演出家と
演出の岡本さんが「醍醐さんは映像の人で居方が上手い、顕嵐さんはステージの人で見せ方が上手い」(顕嵐くん「静と動みたいな感じですよね」)と話していたのが面白かったな〜第三者から見た顕嵐くんとこたろーくんの印象が聞けるの貴重
— くらげ (@_stomp_in) 2023年1月29日
別にこれはこれで…なんだけど、わたしは映像の人である顕嵐くんの「静」が好きだったから、今でもそれが恋しい。相対的に見たらそうなのは分かるけど、顕嵐くんは静と動なら静だし、陰と陽なら陰の人だとずっとおもっているので……少なくとも昔はそうだと思っていたので。
— くらげ (@_stomp_in) 2023年1月30日
これは本当に書いた通りだなー。役が違ったら静と動は多分逆に見えていたのではないかと思われる。という意味ではあまり同意しない。笑
というか、2人はとても似ているように私には見えた。お互いを穏やかに思い合う猫の兄弟のよう。
もちろん、私には見えないだけで、裏にいる人たちには感じられる何かがあるのだと思うけれど。
顕嵐くんが積極的に岡本さんの話にリアクションをとって話を引き出していたの、大人になられたお姿で地味に感動した…!悪い意味ではなく、ちゃんと仕事として相手と真摯に向き合うポーズとしてのリアクションをとれる、というのがとてもよい仕事をしていたので。良い演出家さんに恵まれて、良い出会い、良いお仕事があって、本当によかった。
カーテンコールで話せなすぎてまごついたあと、「伝えたいことは1部(朗読劇)ですべて伝えたので、それを持ち帰ってもらえたら嬉しいです」とはっきり言い切る顕嵐くんかっこよかったな〜
— くらげ (@_stomp_in) 2023年1月29日
予想だにしなかったカーテンコール、この言葉がとってもよかったな。最後まで顕嵐くんは年上で、リードしてくれる、優しくてあったかいお兄さんだった。
余談的な
初見までどうかなーとおもっていたし、初日はさすがにちょっとそわっとしたけれど、それは恋愛のシーンをむきだしのまま浴びたから、というニュアンスの方が強くて、同性愛が特別なものという風に私はまったく受け取らなかった。それは、動いてのお芝居を伴うキスシーンでも。ただただ、きれいな2人の関係性をずっと見ていた。
(その分、虎汰朗くんの最後のご挨拶での言及はなくても良かったように思った、いわゆる日本的なBLの文脈の作品ではないので)
あと、よしひろさんが自分のセクシュアリティをオープンにしていることをパンフレットを読むまで全く知らなかった…そういうキャスティング、でもあったのだなあ
で、何がよかったのか
と言われると………ひとことでいうのはむずかしいんだけど、顕嵐くんのとてもよいお芝居が見られたこと、顕嵐くんが新しいものを掴んでいるその瞬間瞬間を目の当たりにできたこと、がとても嬉しかったような気がする。あとやっぱり2人の関係性で生まれたお芝居であることもよかったし、恋愛に絡む顕嵐くんやっぱりいいなとおもえてうれしかった!
よい2022年の現場初めができました、おつかれさまでした!顕嵐くん今年もよろしくね!